2016年03月23日

南直哉さんの話を聴いた

予告もせず、更新が大変遅くなってしまい申し訳ありません。
不調がこんなに長引くとは思っていませんでした。

昨日、宮崎哲弥さんの動画を探していたら、南 直哉(みなみ じきさい)さんとの6〜7年前?の対談の動画があり、大変興味深い内容でした。内容は、「難しい」というか、後から少し考えてみないと私には付いていけないところがありましたが、難解な仏教用語などはなく、日本の現状を平易に語っておりとても好感が持てました。

「南 直哉」さんは、昭和33(1958)年生まれで、ウィキペディアによると次のように書かれており、多数の書を出されているようですが、私は迂闊にも全く知りませんでした。

『南 直哉は、日本の曹洞宗の禅僧。 長野県出身。早稲田大学第一文学部卒業後、大手百貨店勤務を経て、1984年に曹洞宗で出家得度。同年から曹洞宗・大本山永平寺で約20年の修行生活を送る。 送行後、福井県霊泉寺住職、青森県恐山菩提寺院代に就く。Wikipedia』


私が勝手に思っているんですが、この世の人間の分け方はいくらでもあって、例えば、「男か女か」「右利きか左利きか」「蛸の刺身を食べられるかどうか」「ケインズ主義か新自由主義かその他の主義か」などいろいろ考えられ、思想的なものになればなる程、各種アンケートのように「どちらでもない」「分からない」が当たり前ながら増えていきます。

何が言いたいかというと、『「私」というものは、なぜ存在しているのか?』という昔からの命題についての考え方についてです。

サルトルのように『人は勝手に生まれて勝手に死んでいく。そこに神の介在はない』という考えと、『今あなたがいるのは、神様や仏様の意思であり、人はそれぞれ意味を持って生まれてきたのだ』という考えの対立です。

私は後者ですが、「どちらでもない」「分からない」人が多いと思います。頭で考えたのではなく、直感的に「こっちだ」と言える人もいるでしょう。大体考えたって分からないことなので、人それぞれの思い込みによるしかないと思います。

全然関係ないんですが、私の知っている人に「共産党の神主さん」がおり、別にどんな思想でも構わないけど、共産主義というと「唯物論」のイメージなので、ご利益はなさそうだなぁと思ったことがあります。

話を戻して、南さんは当然後者の話をされるのかと思ったら、『私たちは気がついたらこの世にいて、勝手に名前を付けられ、共同社会の中に組み入れられている・・・』というようなことを話され、本心がどこにあるのか分かりませんが、「えっ?」と思ってしまいました。

『「自己存在の根拠」がない不安を人は持っており、「そこにあなたがいるだけでいい」と認めてくれる存在、特に母親が、人が幼い時には大きな役割を果たす』と語る。そこで宮崎さんは、『不安の代償として神が現れた』というようなことを少し言った。そして、『その延長として神やイデオロギーに、絶対的なものに「不安の代償」を求める人が出てくる』と言う。南さんも同意したが、そういう考え方もあるのか、と少し新鮮な思いがした。

別に内容を紹介したり、解説する気持ちも能力もありませんが、印象に残った言葉をいくつか挙げてみます。
南さんを批判するつもりは全くなく、逆に元気になったら著作を読みたいと思っています。

宮崎哲弥・南 直哉 私とは何なのか?

・この世で、多少悪いことを行いながらも善を求めるか、善も悪もないあの世へ行くかの選択。
・「夢と希望を持て」とあまり言うな。日本では近代の前までは「夢も希望もない」人々が堂々と生きていたではないか。
・自殺を考えたことのない人間はダメ。
・自殺したいと言う子どもは、死にたいのではなく、今の状態の中で生きるのが嫌だということ。その違いが分からないと子どもから共感が得られないし、何も解決しない。
・直ぐに答えが出るものばかりではない。
・悩みを抱えながら生きていく。
・経典には何も答えは書いていない。真に受ける必要もない。参考にすれば良い。

これは端的に私が勝手に書いただけで、南さんはこんな偉そうな言い方はしていません。別の動画では、自分のことを「わし」と言っていました。

・高度成長期(1980年頃まで)でも皆、贅沢はしていなかった。企業人が、何とか皆が豊かになれるようにと一生懸命で、禅寺に来て猛烈な訓練を受けていた。
・生きる決意をを固めなくては、善は生まれない。
・希死念慮の子どもに、「こういう生き方もあるよ」と言って、生きる気持ちを持ってもらうようにするのが大人の役目。
・しかし、大人は先ばかり見ていて足元を見ておらず、生きている実感に乏しい。  など

※ 字句を一部修正。
タグ:宮崎哲弥
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